女性の病気と健康-女性特有の病気 症状と治療法-

不妊治療について説明しています。不妊の原因や病院での検査、人工授精、体外受精についてまとめてあります

不妊治療を始める

不妊症の疑いを感じたら、すぐに病院で検査をしてもらったほうがいいでしょう。不妊治療は早く始めたほうが妊娠しやすくなります。女性であれば、定期的に受診している産婦人科があったほうが何かと便利です。生理不順や婦人病など、何があっても相談に行けるからです。初めて産婦人科を訪れるという人は、最初に簡単な検査をする、ということを覚えておいたほうがいいでしょう。問診もあるので、脱ぎやすい下着と服装にしておいてください。不妊治療に欠かせないのが、基礎体温表です。つけている人は持参するようにしましょう。もし電子タイプの基礎体温計があったらそれも持参してください。つけていない人は大体の月経周期を聞かれます。こたえられるようにしておいたほうがいいでしょう。そしてこれまでの病歴がないかどうか聞かれます。いつどんな病気をしたことがあるかも書きとめていったほうが万全です。不妊かどうか不安で、すぐにでも治療を始めたい人はタイミングも大事です。排卵の来る時期は大体決まっています。その時期に合わせて行くと排卵の状態も担当医に知ってもらうことができます。産婦人科での診察は初診、再診ともに高めになります。不妊治療を始めるとさらに高くなることが予想されます。保険証のある人は必ず持参するようにしましょう。

不妊治療を始める時期

自分が妊娠できる体かどうかは基礎体温表をつけておくと分かります。女性なら一度はつけたことがあるのではないでしょうか。ホルモンの異常や排卵異常などは体調として分かりにくくなっています。結婚してから不妊に気がついた時には、長期の不妊治療になる可能性がとても高くなります。結婚してから2年間で妊娠しないと不妊症といわれます。それでも1年で普通は妊娠するものです。1年たっても妊娠しないと不妊治療を始めています。結婚する時期にもよります。将来的に結婚をして子供がほしいと考えている女性は、20歳くらいから産婦人科に行って検査を受けたほうがいいでしょう。妊娠するためには条件が必要です。すべての環境がそろって初めて妊娠できるのです。排卵がある、卵管が通っている、正常な子宮、健康な精子です。異常が見つかった時には、その異常になった原因を特定することは難しくなります。 体質が原因かもしれないし、病気が原因かもしれません。ホルモンの異常はダイエットやストレスなども影響しています。病気の場合には子宮内膜症や開腹手術によって、癒着を起こしている可能性が出てきます。結婚が晩婚の人も不妊となっているケースが多く見られます。 検査で大体の不妊原因は特定できます。早めに受診するといいでしょう。

人工授精で不妊治療

不妊治療の効果が表れるのには個人差があります。治療を始めてすぐに妊娠する人もいれば、何年もかかる場合があります。不妊に有効とされる薬の服用や、排卵誘発剤などを使っても妊娠できない場合が出てきます。そんな時には人工授精という方法があります。人工授精の方法には、結婚相手の精子を使う場合と第三者の精子を使う場合があります。日本では第三者の精子による人工授精は数か所でしかおこなわれていません。ほとんどのケースでは配偶者の精子を使用します。排卵の時期に合わせて、精子を子宮のなかに注入します。原液をそのまま使うとその後、感染症や腹痛が出る可能性があります。そのため洗浄してから精子を使用します。 奇形率や運動率などを調べ、濃縮した精子を培養して、健康な精子を選んでおこないます。 全国的におこなわれている人工授精ですが、不妊治療としての成功率は10パーセントから30パーセントになっています。決して高い確率ではありません。1度の人工授精で約2万円の費用がかかります。保険は効きません。5回から10回ほど人工授精をしてみます。 精子の状態や排卵に合わせるタイミングが悪いと何度やっても妊娠できません。その時は不妊治療のレベルを上げて体外受精をすることになります。体外受精で使用される第三者の精子は健康な精子になります。この場合の受精する確率はおよそ60パーセントと高くなります。

体外受精で不妊治療

不妊症の最終的な治療が体外受精になります。この体外受精をおこなっている病院は、以前に比べると増えてきています。が、そうたくさんあるわけではありません。不妊で悩んでいる人の数に比べるとまだまだ少ないのが現状です。そして体外受精は保険が効かない治療法です。 治療を受ける場合にはすべて実費となります。平均して30万円から50万円程度かかります。どんな不妊治療をやっても妊娠しない人で、体外受精をしたい人がいても簡単にできる治療ではありません。そして、体外受精は使用する精子によって妊娠する確率が違ってきます。配偶者の精子を使って体外受精をするか、健康的な精子をもらってするかです。体外受精は卵子と精子を体外で受精させるものです。人工授精よりも高い妊娠率になります。体外受精による不妊治療はイギリスで1978年に初めて成功しました。日本では1983年に成功してから、6万人以上の体外受精に成功しています。日本では10組の夫婦中1組は不妊症といわれています。原因もそれぞれ違っています。不妊治療は高額でしかもいつ妊娠するか分かりません。治療を途中であきらめる人も出てきます。以前なら不妊の特定ができなかった場合でも、現在の技術躍進によって、研究が進められています。そして、不妊治療の助成金も受けることができます。あきらめずに不妊治療を続けてください。

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