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乳がんについて説明しています。乳がんの原因や病院での検査、治療、手術についてまとめてあります

乳がんを検査する

乳がんは、自己診断で触ってみたり、目で確認したりすることでも発見できるものといわれています。自己判断で乳房にしこりがあるように感じたら、まず専門家を受診し、乳がんの検査を受けましょう。乳房にあるしこりが良性か悪性かを調べると同時に、乳がんであった場合は、体の他の部位へ転移していないかなど、様々な検査から確認を行う必要があります。

乳がんの検査で行われるのは、視診察、触診察、超音波検査、マンモグラフィ検査などです。乳がん検査で行われる視診察や触診察は、専門医が行うことにより、自己判断ではわからない小さなしこりを確認します。乳がんの病巣を発見するためには、レントゲン撮影も効果的です。ただし、X線を使用するレントゲンは被爆の心配があり、より安心して検査を受けるためには超音波検査が有効です。

超音波で乳房の内部をみる超音波検査は、乳がんを発見するマンモグラフィ検査の補助としても使用されます。乳がん検査の一つ、マンモグラフィ検査は、特殊な検査で、乳房をはさんで行って、医師でも発見できないような小さなしこりも判別することが可能です。 乳がん検査によって、しこりがあると診断された場合、細胞診で細胞について調べることとなります。しこりの一部を細い注射針から吸い取り、細胞の成分を調べます。しかし細胞診では、しこりの細胞を取り出せないなどといったケースもあり、その場合は違う検査を行うこともあるようです。

乳がんを予防する生活習慣

乳がんを予防するためには、日頃の生活から対策を講じることが重要だと考えられます。現代社会で抱えることの多いストレスや、欧米化が進む食生活は、乳がんにつながりやすいものです。乳がんにならないためには、がんにつながる原因を出来るだけ抑えた生活習慣が必要となります。

乳がんをはじめ、様々な病気は、心が原因となって起こることもあり得ます。逆に、心理的な面から、乳がんなどの病気を予防することも可能といえます。心理面で乳がんを予防するには、まず、ストレスをためないことです。物事を前向きにとらえ、自分自身を大事にすることは、乳がんの予防にもなるのです。特にストレスを溜め込みやすい性格の人は、気をつける必要があります。

乳がんの予防としては、食生活の面から見直していくことも効果的です。好き嫌いは健康に悪影響を及ぼす可能性がありますが、乳がんを予防するためにも、偏食せず、バランスのとれた食生活を送らなくてはなりません。乳がん予防のために摂取すると良い物の一つが、大豆イソフラボンです。大豆イソフラボンに含まれる良質のタンパク質は、乳がん予防、更年期障害を改善する効果が期待できます。

また、活性酸素が増えると、乳がんになるリスクが高まるようです。高カロリー高脂質の現代の食生活は、活性酸素が増えやすい状態ですので、活性酸素を抑え、乳がんを予防するため、ポリフェノールや抗酸化物質をとりいれるようにしましょう。

乳がん手術で行われる乳房切除術と乳房温存術

乳がんで悪性のしこりが出来た場合、多くの人が手術で取り除くことになります。乳がんの手術には、乳房切除術と乳房温存術があります。現在、乳がんが初期の状態であれば、手術で切る部分は小さくし、手術以外の治療方法も用いながらの治療がなされているようです。

乳がん手術の一つ、乳房切除術は、乳がんが発見された乳房を全て摘出します。一方、乳房温存手術は、切除する範囲を狭め、乳房を残します。どちらも長所と短所がありますが、乳がんの手術としては、乳房切除術が行われるケースの方が多いようです。乳房切除術は、しこりの周りに乳がんが転移していたり、乳がんの症状が重かったりといった場合行われる乳がんの手術です。乳房を全切除するため、女性にとっては苦渋の決断を迫られる手術とも言えます。

一方、乳房温存術は、乳がんのしこりや周辺の組織だけを切除する手術法で、乳房を残すことは可能です。乳がん手術として乳房温存術を行うと、しこりの切除も出来、乳房も残ってよい、と考えるかもしれませんが、乳房温存術では、小さなしこりしか取り除けなかったり、がんの細胞が取り除ききれなかったりということがあります。

乳がんの再発や転移を防ぐためには、しこりの周りを大きく切除する方法の方が効果的だと考えられます。切除する範囲が少ない乳房温存術を乳がんの手術として行った場合は、放射線療法など、他の両方と組み合わせて行うことが多いようです。

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